梅雨時のお婆さんとの会話
昨日あたりようやく夏らしくなりました。
先日までのジメジメとした梅雨空は老人の体を蝕みます。
訪問治療に行くお婆さんは気圧が低いと立ち座りさえ辛いと言います。
「先生、こんなに辛いと死にたい よ、もう死にたい」
「そう、そんなに言うならどうやって死ぬ?」
「電車に飛び込む!」
「そう、その足では駅のホームにたどり着くまでが大変だよ。膝痛くて無理と思うよ」
「じゃあ、眠り薬で!」
「苦しいらしいよ。凄く嫌な夢を見て胸を掻きむしって、死ね無い事もある」
「首吊り!」
「あぁ、あれね、白目むいて、ウンコもシッコも垂れ流して汚いらしいよ、後始末が大変だよ」
「じゃあ、どうしたら楽に死ねるのよ?!」
「そんな事、こっちが知りたいよ」
「・・・・・」
「先生、手を休めないで、もっと膝揉んでよ!」
天気が悪いと、こんな会話が続きます。
晴れになるとご機嫌です。
お婆さんのためにも、からっとした青空が続いて欲しいな。
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